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正しい相続の知識

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妻と離婚して、妻が子供の親権を引き取ることになりました。私に相続が発生したときの子供の相続権はどうなるのでしょうか。

遺産分割 2017.08.22

1 親権と相続権の違い

未成年の子がいる夫婦が離婚をするときは、親権を一方に決める必要があります。
親権とは、子どもが未成年の間、その財産の管理などをする権利です。親権と、相続権は全く異なる制度ですので、親権をどちらが取得しても、相続権には影響はありません。すなわち、あなたの第1順位の相続人は、配偶者および子ですから、仮に、あなたが、再婚した場合には、その再婚相手と、前妻さんとの間の子が、法定相続人になります。
前妻さんとの子も、あなたの子ですから、あなたには扶養義務があります。そのため、相続人として、財産を受け取る権利があります。なお、前妻さんとの子と、後妻さんとの子の法定相続分は同じです。

 

2 遺言書による相続分の変更

例えば、前妻さんとの子が、ほかの男性と養子縁組をしている場合や、後妻さんとの子に財産を多く渡さなければならない事情がある場合など、後妻さんとの子を優先させるべき事情がある場合、遺言書の作成などによって、法定相続分を変更することができます。

事例で解説!

前妻の花子さんとの間の子が太郎くん、再婚相手が希さん、再婚相手との子がシンジ君だとします。
あなたが、遺言書で遺産の全てをシンジくんに相続させるという遺言書を作成し、死亡したとします。これを知った太郎くんは、シンジくんに遺留分減殺請求を行使します。すると、遺産の8分の7はシンジ君が相続し、8分の1は太郎くんが相続することになります。

もし、太郎くんが遺留分減殺請求を行使しなければ、遺言書の記載どおり全ての遺産をシンジくんが相続することができます。

 

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